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むつ歩こう会 令和7年7月25日(金)

今日、令和7年7月25日はむつ歩こう会の定例活動日でした。

むつ歩こう会は原則として毎週金曜日午後2時、むつ市真砂町の「しもきた克雪ドーム」でウォーキングを楽しんでいます。皆さんもお気軽にご参加ください。一緒に歩きましょう。


ウォーキングで認知症を遠ざける?~歩くことの力~

こんにちは。今回は、皆さんと一緒に気になるテーマを考えてみたいと思います。

最近、「ウォーキングが認知症予防に効果があるらしい」という話をよく耳にします。実際、医学的な研究でも「適度な運動」が脳の健康維持に役立つとされており、特に有酸素運動であるウォーキングは注目されています。

たとえば、国立長寿医療研究センターの調査によると、高齢者が1日30分程度のウォーキングを週3〜5日行うことで、脳の記憶や学習に関わる「海馬(かいば)」と呼ばれる部位の萎縮を遅らせる可能性があるとされています。海馬の萎縮はアルツハイマー型認知症の初期に見られる変化で、認知機能の低下と深く関わっています。

この研究では、65歳以上の方を対象に、半年から1年間の有酸素運動(ウォーキング中心)プログラムを行った結果、認知機能テストの成績が改善したり、脳のMRI画像で海馬の体積が維持または増加したケースが報告されています。また、運動により脳の血流が増え、神経細胞のつながり(シナプス)の機能も活性化されることが分かっています。

さらに最近では、「BDNF(脳由来神経栄養因子)」という物質にも注目が集まっています。これは脳の神経細胞を保護し、成長や再生を促す働きがある物質で、有酸素運動によって体内で増えることが確認されています。つまり、ウォーキングを続けることで、脳が新しい情報を処理したり記憶したりする能力がサポートされる、というわけです。

ただし、運動だけで認知症を完全に防げるわけではありません。食生活、睡眠、社会参加など、複数の要素が組み合わさって、心と体の健康が守られていきます。その中で、ウォーキングは気軽に始められ、仲間との会話も楽しめるという点で非常に効果的なのです。

ウォーキングは単に歩くということでも十分に効果が期待できますが、できれば、仲間と一緒に、歩きながらおしゃべりすることで、さらに「頭も体もスッキリした!」という効果が期待できるようです。大事な“予防”の一歩ですね。

これからも無理なく、楽しく、そしてちょっとだけ脳のことも意識しながら、一緒に歩いていきましょう。