今日は、むつ歩こう会の定例活動日でした。
むつ歩こう会は原則として毎週金曜日午後2時、むつ市真砂町の「しもきた克雪ドーム」でウォーキングを楽しんでいます。皆さんもお気軽にご参加ください。一緒に歩きましょう。
ワンポイントアドバイス

高齢になれば基礎代謝が低下すると聞きましたが、どういうことなのか、どういう影響があるのか、わかりやすく教えてくれませんか? また、何歳くらいから基礎代謝の低下が始まるのでしょうか?

高齢になると基礎代謝が低下するというのはどういうことなのか、どんな影響があるのか、そして何歳くらいから始まるのかを少し長くなりますがご説明します。
まず、基礎代謝とは、私たちが生きていくために最低限必要なエネルギーのことです。具体的には、呼吸をしたり、心臓を動かしたり、体温を維持したり、脳を働かせたりといった、意識しなくても行われている生命活動で消費されるエネルギーを指します。たとえ一日中寝ていても、これらの活動のためにエネルギーは消費され続けています。
高齢になるにつれ、生命活動に必要なエネルギー、つまり基礎代謝が低下するのです。主な理由は以下の通りです。
①基礎代謝で消費されるエネルギーのうち、約20〜25%は筋肉で消費されます。年齢を重ねると、特に運動習慣がない場合、筋肉量が自然と減少していきます。筋肉量が減ると、それだけエネルギー消費量が減り、基礎代謝が低下します。
②心臓や脳、肝臓などの内臓もエネルギーを消費していますが、加齢とともにこれらの臓器の活動量もわずかに低下するため、基礎代謝が減少します。
③細胞の生まれ変わるサイクルが遅くなることも、基礎代謝の低下につながります。
そして、基礎代謝の低下は何歳くらいから始まるかですが、一般的に高齢になればと言われていますが、実際にはもっと早くから始まります。
基礎代謝は、一般的に10代後半をピークに、その後は徐々に減少していく傾向があります。特に、40歳頃から筋肉量の減少が顕著になり、それに伴い基礎代謝の低下も進むと言われています。50代になると、30代・40代に比べて基礎代謝がさらに低下していることがデータでも示されています。
基礎代謝の低下による影響はいろいろありますが、太りやすくなるのもその一つです。若い頃と同じ量の食事をしていても、消費されるエネルギーが減るため、余分なエネルギーが体脂肪として蓄積されやすくなるのです。「昔と食生活は変わらないのに太りやすくなった」と感じるのはこのためです。
高齢になっても、適度な運動を続けることで基礎代謝を維持・向上させることができます。
ウォーキングなどの有酸素運動に加え、スクワットや軽いダンベルを使ったトレーニングなど、無理のない範囲で筋力トレーニングを取り入れることが大切です。
基礎代謝が低下して太り気味になると食事制限によるダイエットをする人がいるのですが、好ましいことではありません。食事制限で無理に摂取カロリーを減らすと筋肉が減って基礎代謝がさらに低下してしまうので注意が必要です。食べ過ぎはもちろんよくありませんが、過度な食事制限は禁物ということです。適度な食事が健康のもとです。